柑橘から野菜まで実直・丁寧な有機農業

父から受け継いだ技術を守り、更に高めたものづくり。自然と共に、力強くて美味しい野菜と柑橘を育てます

今治市にある丹下さんの畑へ。勢いのあるキャベツの葉がお出迎え。畑の第一印象は「とってもキレイ。でも、なんで？」から始まった。有機農法なのに畝間(うねま)に雑草がほとんどない。この答えは後ほど教えていただきました。
（※畝間：畝（うね）と畝の間、通路となるスペース）

土の中でスクスク成長中の大根を一本採って見せてくださいました。葉は太陽をいっぱい浴びて元気に広がり、茎がパキッとしっかりしています。

丹下さんの畑に雑草があまりない理由。それは、畝と畝間の全体をビニールで手張りしているから。ビニールで畑全体を覆うことにより太陽熱養生処理を行っています。このひと手間によって有機農法でも雑草の生えにくい畑になるのです。養生処理の後は土の中にどれだけ有機質（栄養）を入れるかで強くて美味しい野菜が育つのだそう。有機農家さんそれぞれの管理方法によって畑の見え方がかわるんだなあ。いろいろあっておもしろい。

土から出たばかりの人参の肌に艶（つや）あり。人参の根はこんなにシューッと長かったんだなあと改めて思い出させます。有機質をしっかりと含んだ土はフワフワ。土には醤油粕や籾殻などが配合され土を元気にする微生物もちゃんと生きています。
（お家でこの人参をいただきましたがとっても甘い！）

野菜のお次は柑橘です。近年、柑橘栽培における虫の被害も非常に多い中、柚子やライム、橙（だいだい）がたわわに実っています。もちろん栽培期間中は農薬・化学肥料を一切使用していません。柑橘栽培もしっかり有機肥料を使用。どれも元気な色！

柚子の近くを歩くと「チクッ！」柑橘の木にはトゲがあることを初めて知りました。柑橘が実っている景色をこんな間近で見れるなんて幸せと思っていると早速採り立てのライムを。優しい香り。素敵で手に取った瞬間〝ライムジャムにしよう〟これで決まりです。
細部まで丁寧な仕事をされる丹下さんの野菜と柑橘。iinoにとって信用のおける造り手さんのお一人です。