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「おいしい鶏を食べいたい!」すべてはここから始まった

愛媛が誇る「姫っこ地鶏」を育てる若き養鶏家。鶏も人間も〝育つ環境〟〝何を食べるか〟でこんなにも変わります
早朝の爽やかな空の下、コッコ、コッコと元気な鶏の声がお出迎え(◎鳥インフルエンザ防止のためしっかり足元を石灰で消毒し拝見させて頂いてます)
鶏たちの体調、育ち具合、前日の食べ具合を日々見ながら鶏たちのために配合された飼料には、本来は捨てられるはずの食材を再利用しています。地元の米、雑魚(じゃこ)のアラ、おから、ビールかすなどを配合し1晩発酵させてかから鶏たちへ。実際に飼料の匂いをかぐと、フワッと優しい酸味のある発酵した香り。この発酵飼料こそが美味しい鶏へのひとつの鍵
いざ鶏舎の中へ。ツヤツヤの羽、凛としたかっこいい鶏たち。さすが平飼いだけあって鶏舎は広く鶏たちは勢いよく逃げる逃げる。(知らない人が入ってストレスかけてごめんなさい)。鶏舎に入って一番に感じたこと、それは、鶏舎の中が〝臭くない〟そして歩くたび土が驚くほど〝ふわっふわ〟
鶏たちの様子、飼料の食べ具合を見て明日のメニュー(飼料配合)を考え中。子を育てる親とおなじだなあ


ローカルスタンダードさんの鶏肉はとても白くプリッとしています。それは米を食べているから。卵の黄身の色と同様、鶏肉の色も食べ物で変わるんです。どんな質問にも誠実に答えてくれます
鶏の寝床が〝ふわっふわ〟の理由…それは、全ての鶏が出荷された後、鶏舎に水をまき土と鶏糞、底に溜まった尿をしっかり混ぜ合わせることで土が発酵。発酵した土は必然的に温度も上がるので寄生虫が死滅。だからふわっふわで臭くない鶏の寝床が出来るのです。鶏の寝床は「発酵肥料」として地元のみかん農家さんへ。しっかり循環してます
鶏糞100%の発酵肥料で育てられた野菜。青々として勢いがスゴイ

彼らの育てる平飼い地鶏は、考えられた飼料、ストレスのない環境の中で時間をかけてじっくりしっかり約120日間育てられます。鶏舎の面積もブロイラーに比べ4、5倍の広さ。一方、ブロイラーは足の踏み場も無く、運動することもほとんどできない場所で飲み食いし約50日程度で出荷されます。改めて彼らの育てる平飼い媛っこ地鶏の価値に気づかされました

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株式会社 ローカルスタンダード吉田 裕史 さん・渡辺さん

愛媛県南宇和郡愛南町緑甲297
◇ 主な生産品
媛っこ地鶏(平飼い)